(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2960) 「中国の鉄鋼業界は非常に厳しい「冬の時代」に入った」。宝山鉄鋼の載志浩総経理(社長に相当)は投資向けの説明会でこう述べた。
鉄鋼の需要減に伴い、製品の販売価格が大幅に下落。これが鉄鋼各社の業績を直撃したことで、今年1~9月期の業界全体の赤字額は250億元に達したという。
「個人的には2015年以降の1~2年は中国の鉄鋼業界が最も低迷する時期になるとみている」と載総経理は先行きに厳しい見方を示した。
中国で深刻な業績不振に苦しむのは宝山鋼鉄だけではない。馬鞍山鋼鉄(安微省)は売上高が同27.6%減の112億元となり、営業損益は15億元の赤字(前年同期は4億元の黒字)に転落した。一方、河北鋼鉄(河北省)は売上高が24.9%減となったものの、コスト削減などにより営業損益は1億元強ながら確保した。
【アジアの鉄鋼大手は深刻な業績不振に苦しむ】-2015年 1~9月期決算ー
(鉄鋼メーカー) (売上高) (営業利益) (最終利益)
ポスコ 13,996 652 ▲658
(韓国) (▲14) (▲26) (赤字転落)
現代製鉄 4,083 330 26
(韓国) (2) (▲12) (▲80)
宝山鋼鉄 7,900 ▲285 ▲171
(中国) (▲10) (赤字転落) (赤字転落)
河北鋼鉄 3,570 23 28
(中国) (▲25) (▲50) (▲50)
馬鞍山鋼鉄 2,150 ▲290 ▲254
(中国) (▲28) (赤字転落) (赤字転落)
(注)
・ 単位は億円
・▲はマイナス、又は赤字
・( ) カッコ内は前年同期比増減率%
(記事出所 : 日本経済新聞 上海、ソウル 2015/10/31)by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木