『Canibalization (カニバリゼーション)』
(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2943)
貿易に係わってくると、マーケティングにおいて、『カニバリぜーション』という言葉を耳にすることがあります。
『Canibalization(カニバリぜーション)』とは?
我が国では(共食い現象)とも訳されています。メーカーが販売拡大を狙っての(ブランド拡張)によって、導入された新しいブランドが元の親ブランドと競合し、売り上げを食うことをいう。
同じ会社の製品で類似性が強く互換性がある場合に生ずる製品(ブランド)間の競合関係のこと。
『韓国・現代(ヒュンダイ)自動車、高級車ブランド『ジェネシス』立上げ・・・レクサスなどに対抗』
韓国のヒュンダイ・モーターは11月4日、新ブランドの「ジェネシス」を立ち上げると発表した。
ジュネシスは、ヒュンダイ初の(プレミアム・ブランド)の名称。
トヨタの(
レクサス)、ホンダの(
アキュラ)、日産の(
インフィニティ)のような位置付けになる。
特に4ドアサルーンのジェネシスは、レクサス「GS」、メルデセスベンツ「Sクラス」、BMW「7シリーズ」、アウディ「A8」に対抗する文字通りのフラッグシップ。
ヒュンダイはジェネシスブランドの立上げにより、清朝を続ける高級車市場へ参入。まずは12月、最初のモデルを発表。2020年までに6車種をラインナップする計画。米国や中国をはじめ、世界市場に投入する。
(記事 : Response 2015/11/05)
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つまり、「カニバニぜーション」とは、”両刃の剣”と成り得ます。解り易く言うと、両刃の剣ですから、企業の目論見に反して、新ブランドが元のブランドを食ってしまって、自らを傷つける=結果的に企業の売り上げ全体を低下させることもあり得ます。元の親ブランドの売り上げに加えて、新ブランドの売り上げがプラスとならないかぎり、新ブランドの立上げは成果を果たせません。最悪のケースでは、(親ブランド)と(新ブランド)の両方の売り上げが低下することもあり得ます。
BY Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木