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『新規デジタル機器の所属区分』
 (貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな?   (2799)

 以前、「PCのプリンター」の所属区分をどこにするか?で、ずいぶんと検討が重ねられたようです。
(印刷)・(スキャナー)・(デジタル情報編集記録)と、極めて複合的な多機能商品ですが、最終的にプリンターが単独で提示される場合は、(印刷機)として第84類・機械類に分類となっています。

 技術革新による新規商品の輸出入増大は、PCプリンター等に収まらず、先にアップした「LED照明機器」や「スマート・カード」、「スマート・フォン」、「iーパッド」等の”極めて多機能であり、その機器の所属特定が困難な商品”が、続々と出現し、多国間生産の現状においては貿易場面で多々、輸出入されています。

1) 第84.71項において、「自動データ処理機」とは、処理用プログラム及び自動データ処理
  機械と連携して作動する機械で、データ処理以外の特定の機能を有するものは、当該
  特定の機能に基づいてその所属を決定する。
 (正しい): 第84類 注9(A) 
 ☆
  PC(パソコン)は、(自動データ処理機械)として、第84類 (機械)であり、
  (スマート・フォン)は、フォン(携帯電話)という特定機能から、第85類 (電気機器)
  である。
 では、その中間的な形態・機能の(i-パッド)は、84類か?85類か? (笑)

2)「スマートカード」とは、内部にチップ状の集積回路(マイクロプロセッサー、RAM(ランダム
  アクセスメモリー)又はROM(リードオンリーメモリー)を1個以上埋め込んだものをいう。
  これらのカードは、接触子、磁気ストラップ又はアンテナを取り付けたもの及びその他の
  能動又は受信回路素子を有するものをいう。
 (誤り) : 「スマートカード」は、能動又は受信回路素子を有するものを含まない。
        第85類 注4(b)  (マルチチップ集積回路)

3) 第84.86項の「半導体デバイス」には、光電性半導体デバイス及び発光ダイオード=
   LEDを含まない。
 (誤り) : 第84.86項の半導体デバイスには、LED(発光ダイオード)が含まれる。
        第85類 注1(d)
(参 考)
・ 「電話機」は、第85類ー電気機器ですが、「ファクシミリ」は、第84類ー機械類です。

・「掃除機」は、第85類ー電気製品となっていますが、(真空式掃除機)との限定があり、
 (サイクロン)や(ルンバ)は、どうなるのでしょうか?

・「扇風機」は、「クーラー」と供に、第84類ー機械類に区分されていますが、昨年から
 登場しているファン(羽根無し扇風機)は、どこでの所属区分で申告されているのか?

 「HS条約品目表=実行関税率表」は、(初めに分類ありき)・(一物一分類)を絶対的な原則とします。
たとえ、どのような貿易物品であろうとも、必ずいずれか(6桁のHS分類コード)に所属区分される。
とするものです。
 これら、膨大な新規商品が輸出入場面に登場してくる現状において、個々の商品の所属区分を単独で覚えていくことは無理です。試験対策→実務処理として大切なことは、それぞれの部・類・項の注の規定等のガイドラインを素早く読み取り、「HS条約品目表の解釈に関する通則」の理解をすることです。
 これを飛ばして、個々の物品の記憶に走るとか、各類・項の注を覚えようとすることは、(砂上の楼閣)であって、必ず、そのトラップ(落とし穴)に陥ります。
 

by Gewerbe  「貿易ともだち」  K・佐々木
『新規デジタル機器の所属区分』_a0061688_1271751.jpg

by Gewerbe | 2015-09-28 12:07 | Trackback | Comments(0)