(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2713)
「マーケティングの定義」として、言われる様に=「新たな市場を創造し、成長させ、維持することである」とするならば、『カメヤマロウソク(株)』は、日本企業には珍しく『マーケティングの達人!』と言うべき驚きべき企業ではないでしょうか!?
現在は大阪市・大淀中に本社を置くも、三重県・亀山市に由来。1927年の蝋燭(ろうそく)製造の企業です。葬祭での宗教上での利用があるとは言え、蝋燭(ろうそく)と言えば、LED照明の現在、”過去の産業”と社会の末端に細々と生き永らえる伝統産業の一つに過ぎないとするのが普通ですが、『カメヤマロウソク』は、次々と新たな市場を開拓・創造し、我が国のロウソク市場の50%、世界的にも有数のキャンドルメーカーです。
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若い人達には「キャンドル」のイメージですが、「蝋燭(ロウソク)を、「キャンドル」という市場に変えて=
「キャンドル文化」という、自らの市場を創造したのが『カメヤマロウソク』です。
この企業の「マーケティング力」には、心底に感嘆しています。
・「スパイラル・キャンドル」=らせん状の形状を持つ長いキャンドルを生み出した。
・1959年、結婚式においての「キャンドル・サービス」を生み出し、2002年からは
「パーティスタイル・ウエディング」を作り上げた。
『故人の好物シリーズ 仏壇・墓前に~』
故人の好物であった食べ物などを墓前にお供えしたいと思うのは身内の自然な感情ですが、カラスや野生動物などの食外により、食べ物をお供えする事を禁止する墓所が増えています。
・生前~、故人が好きだった(桜餅)を墓前に・・・
・日本酒が好きだった父に『One CuP2 OOZEI」を墓前に~
『カメヤマロウソク・ワンカップ大関のロウソク』
「カメヤマロウソク」と酒造メーカーの「大関」によるコラボレーションで、『大関・ワンカップのろうそく』が販売されている。他にも、(だんご)や(焼き芋)、(ソフトクリーム)、(おでん)、(にぎり寿司)など、”本物そっくり!のお供え用ロウソク”が製造・販売されている。
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この『カメヤマロウソク㈱』の、日本的思考回路を飛躍した「マーケティング志向」は、”世界的なロウソク→キャンドル市場の新たな製品”を創り出しそうで、興味深々な企業です。
・レストランの「食品サンプル」を本物の(ロウソク)にしてしまった。
・「ろうそくメーカー」と「酒造メーカー」とのコラボ。
”大事”なのは「縦割り思考」ではなく、「水平思考」・「クラスター(房)思考」の自由な発想です。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木