(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2704)
前号では、「水俣条約=水銀条約」をアップし、「世界の工場」としての中国における各産業からの”水銀排出が、実に米国の8倍!”と言う話題を取り上げています。
その中国も、日本の10倍!の13億人の生活向上とともに、今や「世界の大消費国!」であり、13億人の人々が求める食料は”暴食!”という表現も許される量です。
『中語句で膨張する豚消費 環境への影響深刻に』
中国で豚肉への食欲はとどまるところをしらない。いくつかの推計によると、中国で飼育される豚は7億2300万頭で、世界の60%を占める。
ジャーナリストのクリスティナ・ラーソン氏はサイエンス誌に掲載した最近の記事の中で、これらの豚が環境を脅かす新たな要因として浮上していると指摘する。
中国の豚が年間に排泄する糞尿は6180億キロ。何万トンもの抗生物質も一緒に排出されるとラーソン氏は言う。この結果、中国の
河川に抗生物質に耐性のある遺伝子を持つ細菌が蔓延することになる。
もしこうした細菌が病原菌と結びつくと、薬剤に対して高い耐性を持ち非常に危険な細菌が出現しかねない。
中国では消費者の食の選択肢がかつてないほど広がっている。しかし食肉の需要の高まりは環境を揺るがす影響がある。中国が世界に対し開放政策をとるようになった1978年以降、中国の1人当たりの国内総生産(GDP)は43倍!に増加。年150ドルだったのが今や7000ドルに膨らんだ。
成長に伴い、家はりっぱになり新しい家電製品を使うようになり、食生活も変化した。世界中の食肉の4分の1が、中国で消費されている・・・。 (以下、次号~に継続)
[記事出所:日本経済新聞・Forbes 2015/03/12]
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前号での巻末に記述している「産業・経済先進国の持つ責務」の困難さの意味を理解していただけるでしょうか~?
by Gewerbe [貿易ともだち」 K・佐々木