(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2650)
『農家の”復権”を図るために寄生虫のJA全中を解体せよ!』
櫻井よしこ オフィシャルサイト コラム 2014/05/24
「週刊ダイヤモンド・2014/5/24号 ・ オピニオン縦横無尽 1035」
「農協は預金量においても、三菱東京UFJ銀行に次ぐ第2のメガバンクに発展した。農協以外の金融機関には、生保や損保の兼業は許されていない。農協に与えられた特権は際立っているではないか。
「それだけではありません」と、山下氏が力を込める。
「巨大組織の農協は、例えば肥料で全国8割のシェアを持つなど農業分野で独占力を発揮していますが;
①協同組合という理由で独禁法の適用を除外され続けています。
②法人税率がおかしい。一般企業の25.5%に対して農協は19%。
③一般の株式会社の株配当は課税されますが、農協組合員向けの配当は損金と見なされ
課税されません。
④事務所や倉庫の固定資産税も課税されません。
農協は特権の塊である。農協の下で減反政策が維持され、日本のコメ農業は小規模化と衰退の坂を転がり落ち続けている。農協は農家を材料にして自らの生き残りだけを考える組織になったのだ。
こんな農協の解体が急がれるが、山下氏が示した図が印象的だった。
それは規模が小さい農家ほど60キログラム当たりのコメの生産費は高く、規模が大きいほど、生産費は安くなるという至極当然の事実を示すとともに、コメ生産による収入が規模拡大で急激に大きくなるカーブを示していた。20ヘクタール以上の生産農家は優に年収1400万円を超える計算である。
農家には自信を持って欲しい。農協に頼らずとも、必ず、日本の農家は生き残る。それどころか、素晴らしい力をつけていく。オレンジを自由化にしてもミカン農家はつぶれず、デコポンなどの新品種を生み出した。サクランボは佐藤鈴という芸術品のような品種を生み出し、生産量は自由化前より5割も増えた。
農協、とりわけJA全中を解体して日本の農家を元気にする。安倍首相が果敢に挑むこの改革を農家こそ応援して、一日も早くTPPに参加すべきなのである。
「記事 : 櫻井よしこ オフィシャルサイト コラム 2014/05/24(土)より~」
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だんとつの世界第一である農産物輸出国=アメリカの綿花、小麦、トウモロコシ農家・業界への過剰な輸出保護政策と、手前みそな他国の農政に対する強引な干渉もいかがなものかとは感じますが、
二十世紀の戦後の復興を支える政策を二十一世紀にも同様な内容で維持し続けることは”弊害多くして、益はない”とは思います。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木