(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2491)
本日から(お盆休み)に入ります。多くの受験者が、本年度第48回通関士試験の受験願書提出を済ませ、受験票を受取っている人も多く、2ヶ月弱後に迫る本試験の受験に向けて現実感も増してきている頃と思います。
「第48回・通関士試験」
貿易態様、それに伴う通関手続きの変化は様々に実施されては来ましたが、内、ほぼ45年間は基本的な(原則)に則った輸出入手続きや通関手続きが実施されてきました。
① 経済活動のグローバル化
② 国際同時テロに対する安全保障=(セキュリティ強化)
③ 貿易・通関手続きの簡易・敏速化を図る手続きのEDI(電子化)
の3つの課題は、従来の輸出入手続き、通関手続きを大きく変えようとしています。ここ3年間の通関士試験において、これらの変化が顕著な影響を受けることになり、それ以前の過去問題の消化を主とする受験対応では、まったく(歯が立たない・・)というのが実態です。
さらに、保守的・官僚体制という「変化への対応の敏速性に欠ける」という我が国の行政対応の特徴により、各法令は従来通りの(原則)を残したまま、(特例)・(特定)を積み重ねるという複雑怪奇な構成になっています。
「輸出申告」、一つを取ってみても、①(原則的な輸出申告)、②特定(委託)輸出申告・特定製造貨物輸出申告、③特定輸出申告という”3種類の輸出申告”の内容をそれぞれ把握、受験に備えなければ成らないのが現状の受験者です。=このことは、(従来の受験者の”3倍の内容の理解と受験対応を必要とされる”という意味に他なりません)
10年近く前の受験参考書と今の参考書を並べると、(軽く3倍以上の厚さ)に変わっています。
上記3点の方向を受ける”通関の大変化”は、各スクールや各講座が、セールス上の言葉で受験生の集客を狙う内容ほど、たやすいものでは決してありません。
今年の第48回通関士試験での(合格を本気で狙う受験生)は、
「過去45回の通関士試験とはまったく内容が異なる試験なのだ」という事を肝に銘じて、残りの2ヶ月弱に取り組む必要があります。
昨年=第47回の合格率を見る限り、(全科目受験生の受験学習レベルは”極めて高い”)と思え、想像以上に優秀です。言われるように、受験実施側の望む合格率が10%以下(科目免除者を除いた、全科目受験者の実質合格率:5%以下)とするならば、当然に、今年の第48回通関士試験は、昨年以上の難易度の問題構成となっている、と想定されるのが普通ではないでしょうか?
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木