(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2479)
「通関実務科目・その他の問題の(輸入貨物の所属区分)問題、覚えられない。どうやって覚えていいかわからない・・」との受験生の嘆きを多く聞きます。
確実に言えることは、(避けては通れません)、大きく分けると「実務科目・その他の問題の3分1を占める4~5問の関連する出題はあるわけで、全面的にこの部分の問題を捨てることは、確実にに”不合格!”に直結します。(このその他の問題:15問の6割=9問の正解がない限り、不合格が決定が例年なのです。 計算問題:5問、基本通達クラス文章問題:5問)
何にでも貪欲に興味を示し、(商品知識の豊富な人)は、通関士試験に有利とは感じますが、商品知識の豊富さが正解率に直結するかと言えば、疑問を感じます。「関税率表の解釈の通則の1」にあるように、HS条約品目表=関税率表による輸入商品の所属区分は、(分類の便宜上の分類タイトルであって、
具体的には(類)・(項)の注の規定による、と規定されています。
つまり、(常識的な商品分類)とは異なる(HS条約=実行関税率表による独自な輸入商品の所属区分表)と言えます。
「輸入貨物の所属区分に係る出題」を”ひとまとめ”にして、覚えられない、正解が出せないと、嘆いてはいませんか?
この部分の出題には
”三つのパターン”で問題が作成されています。
① 「実行税率表の解釈の通則」に係る内容の問題
② 「所属決定での重要な要素」、「(類)又は(項)を分類する要素」
③ 「具体的な輸入貨物の所属」
みなさんが、”覚えられない”としているのは、③の膨大な輸入貨物の列記であって、①と②は、覚える気があれば、ボリューム的には膨大な内容ではなく、この①と②は記憶ではなくて理解の分野です。
いずれにしても、「輸入貨物の所属区分の出題・4~5問」の内、2~3問の正解を得ない限り、合格はほぼ無理!という事実をしっかりと認識して(できる部分を確実に得点に繋げる)努力は避けて通れません。
☆
最近は、どのテキストも、「輸入貨物の所属区分」は留意した編集となっています。
この部分のみを集中して学習することは困難と思います。他の学習の合間の切り替えでよいと思います。
例えば、関税法の学習に疲れたら、(気分転換・・)として、「実行関税率表」の(類・項の注の規定)、(含まれるもの/含まれないもの)」を、一部・類づつでも読み進めることです。
後、2ヶ月あります。
(気分転換での読み込み)であっても、「21部・97類」を読み終えるには充分な時間と感じます。
◎
この分野の(受験学習対応)は、迫り来る時間と正解率が高められないという”焦り”に押しつぶされないことです。 着々と堅実に読み込みを続けていれば、その結果が本試験で発揮されます。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木