(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2514)
『中小束ね、大手と架け橋 (コネクター・ハブ)企業、司令塔に』
地域の中小企業が連携して自社の強みの技術を結集し、大手企業からの受注に成功したり、航空部品など新規の成長分野に参入したりするケースが出ている。
中小を束ねて大手企業との架け橋となる”中核企業を最近
『コネクター・ハブ』と呼ばれている。
政府は地方経済を支える中小企業への活性化につながるとみて支援に動く考えだ。
京都府精華町にあるゼネラルプロダクション(ぜネプロ)の本社。海水淡水化装置のポンプや野菜工場の冷却装置など様々な製品が並べられ、従業員が品質検査をしている。
同社は経済産業省が「コネクター・ハブ」のモデル企業として注目する存在だ。
自らは※(ファブレス企業)ながら、関西を中心に約160社と関係を築く。鍛造や熱処理など工程ごとに得意な企業に依頼し製品にする。
(記事:日本経済新聞 2014/01/13)
※(ファブレス企業=Fabless Fakutory)
自社では生産設備を持たず、外部の協力企業に100%生産委託しているメーカーのこと。
自らは製品の設計やマーケティング、販売などに特化し、生産を外部の工場に委託することにより、小規模なメーカーでも製造設備の資産や人員を保有することなく、タイムリーに製品を生産できる。
販売なども外部に委託し、設計のみを行う企業など、さらに機能が特化した企業もある。
アップル社による「iPhone=アイフォン」、スマホの生産・販売などはこの「ファブレス」の代表的な例になるでしょう。アップル社は、米国の自社でアイフォンを製造しているわけではありません。アップル社がしているのは、「企画」、「設計」で、世界中の部材メーカーから部材を終結し、中国で組み立てています。市場に「宣伝」、「販売」するのも、各国の通信企業です。
全国の中小企業約30社を束ねるジャパンエアロネットワーク(JAN、大阪市)は、昨年末に住友精密工業から小型ビジネスジェット機「ホンダ・ジェット」の脚回り部品を受注した。5年間で受注額は5億円以上に達すると見られる。
これらの動きは以前より、「産業クラスター」、「地域クラスター」と言う言葉で、このブログでもアップしてきました。
【クラスター(Cluster)】とは、英語で「房」、「集団」、「群れ」などを表す言葉です。
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要は、 「モノづくり」とか「メーカー」という概念が国内外を問わずに、大きく変化してきているのです。
従来「のモノづくり形態である「ピラミッド型」から、プロジェクトごとの組織へ。新産業を生み出し、地域に活力を生み出すために、水平連携型=【産業・地域クラスター型】に組み替えていく必要があります。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木