(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2464)
「HALAL(ハラル認証)については、イスラム圏諸国への市場拡大を狙う日本の大手食品メーカーの動きとしては以前より話題を追っていましたが、昨日のアップ「ハラル物流認証・日本通運」の動きに関しては、僕自身も驚きでしたし、盲点でした。
その”驚き”にも増して、イスラム法の戒律の厳しさと、それを守って生きようとするイスラマート(イスラム教徒)の信じる宗教の遵守として自らに課す生き方の厳しさに驚いています。
かと言って、イスラム信徒の世界人口=16億人、世界総人口の4分の1を占めるわけで、世界の人々の4人に1人はイスラム教徒なわけですから、この事実を無視しては、貿易=輸出入どころか、世界経済は前に進みません。
「ハラル物流認証」も以外でしたが、我が国における観光地のレストランや国内大学の動きも、僕にとっては大きな驚きでした。
日本国内の各大学は、少子化の影響を受け、学生の定員割れが大半で、国内の学生のみでは大学の経営が立ち行かない現状に突入しています。
日本の私立大学の経営運営の絶対的条件は、”学生の集客”であり、国内学生で賄えない分を補充するかたちで、積極的に”留学生の受け入れ拡大!”を図っています。
とりあえず、アジア諸国からの留学生受け入れ拡大となるのですが、先に述べた様に、アジアにはインドネシアを代表として、マレーシアやバングラデシュなど、イスラム教を国教としている国もあり、仏教地域=アジアとの思いとは違って、多くのイスラム教徒が暮らします。
その意味で、国内各大学にとって、経営の安定=学生定員の拡充を図ろうとすれば、イスラム教徒の受け入れは避けては通れません。
具体的には、各大学の学生食堂のメニューです。「ハラル食品メニュー」の完備が絶対条件となります。
今の動きで行けば、国内大学の(学生食堂)に「ハラル認証マーク」の表示が掲げられる日は、そんなに遠くないと感じています。
僕も、ある経済大学に非常勤講師の立場で週一で通っていますが、この「HALAL(ハラル)」に関して、インドネシアやマレーシアからの留学生を興味を持って眺めています。彼・彼女達は昼食をどうしているのだうか~?という観点です。今の若い人たちは、(国教)がどうであれ、そんなに”こだわってはいないし、戒律を意識してはいないですよ)と言うのは、”イスラム教徒は違います”。
自分で「ハラル弁当」を作って、大学に持参しているとしか、思えません。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木