(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2466)
『TPP(環太平洋経済連携協定):先月末、ブルネイにおいて交渉会合がスタートし、
”90%超の関税自由化率”を示す新方針として、各国の思惑のせめぎ合いとなっている。
これにより、少なくとも約200品目が新たな自由化対象になる可能性が高く、仮に
自由化率を90%とした場合、
コメや乳製品などの重要5項目以外で関税を維持できる
のは約300品目。今後の交渉では、
鶏肉やサケ・マス、合板などの関税撤廃の影響が
大きい分野が調整の焦点となりそうだ。
・日本が過去に
13ヶ国・地域と締結した経済連携協定(EPA)では、10年以内に関税
を撤廃する品目を示す自由化率は84~88%だった。それを超えるレベルの自由化に
踏み込むことをTPPでは不可欠である。
・日本の関税対象品目数は、計:9018品目ある。このうち、
農林水産品834品目と
鉱工業品95品目は過去に関税を撤廃したことがない。
・政府・与党が「関税撤廃の例外」を求めている
コメ、麦、牛肉、豚肉、乳製品、砂糖
の「重要5品目」は計:586品目あり、全品目の6.5%。重要5品目の関税を維持しつ
つ自由化率を90%とする場合、鉱工業品をすべて自由化したと仮定しても、
農林水産品
の一部を自由化対象に加えねばならず、関係業界の反発は避けられない。
(記事:毎日新聞 2013/08/31)
☆ 上記の「TPP・ブルネイ交渉」の内容が、本年度の通関士試験(申告書・品目など)
に影響があるか否か? 又、どの程度の影響を受けた出題内容が予想されるか?
(具体的な内容)は、わかりません。ただ、単純に(試験のためだけの問題)という
形のみの品目決定であるよりは、昨年(
第46回ージュース等)に見られる様に、
”現状の影響を受けた、現状~将来を考慮した品目”の選択の可能性は高いと考える
のが一般的だとは感じます・・。
☆
これらの(農林水産品目)は、「自国産業保護関税」として、”非常に複雑な関税
種と税率設定方法”が設定されており、”受験生が最も嫌う品目”の一つです。
(従価/従量・併課税率)、(従価/従量・選択税率)、(季節関税率)、(差額関税率)、
(スライド関税率)、
「分岐点価格」-「輸入規準価格」
など、その「申告品目の決定」が、”複雑な計算を経ての税率(額)”によって決定”
されると、本来
、”試験解答の対象外”であるべき(税率)考慮が不可欠な品目群です。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木