(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2461)
『濃縮果汁』
果実の果汁を様々な方法で脱水し、濃度を1/5(容量比:20%)とか、1/6程度まで
高めたものです。
(濃縮果汁の目的・メリット)
・全体容量を減らすことによって、(運送・保管・冷却コスト)を削減できます。
・高濃度によって、酸濃度が高まり、細菌などの繁殖が低下します。
・粘度が高くなることによって、凍結開始温度が下がり、(氷点下保存)が可能です。
・収穫期に大量に濃縮⇒冷却保管しておくことが可能です。
〇これらのメリットによって、海外からは、かなりの量が「濃縮果汁」で、我が国に
輸入され、国内で(水)を加えて還元されているものと思われます。
『濃縮還元ジュース』
濃縮によって、脱水されている量までの(水)を加えたものです。
(1/5濃縮)であれば、「濃縮ジュース:20」に「水:80」を加えられたものが、
『濃縮還元天然果汁』と呼ばれることになり、(
第20類:果実の調製品)に所属さ
れます。
(一方、果実を絞ったそのままの脱水(濃縮)していないものは『ストレート果汁』
と、区別して呼ばれています)
☆「濃縮果汁」に、濃縮以上の(水)を加えたものは(濃縮還元果汁)ではありません。
(第20類:果汁)には所属されず、(第22類:果汁を含む飲料・2208.90項)と
なります。
☆(含まれる糖度=ブリックス値)、(アルコール度数)、(他の果汁との混合)など
の形態によって、(第20類、第21類、第22類の各項に所属区分されます)
・ビネガー(醸造酢)は、”調味料”ではなく、「酒」と同じ(第22類)です。
・(料理用ワイン:食塩を加えたもの)は、「酒」ではなくて”調味料”です。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木