(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2456)
実は、今秋の通関士試験に直接的に関係してくると思える大きな改正はありません。
ただ、数年間~試験終了後に物議をかもしてきた「課税価格の計算問題」に関して、法令制定後30数年ぶりに現状の貿易態様に沿った具体化をしただけに、”昨年まで以上に、現状の(国境が無いがごとしのグローバルな国際経済活動下”における、より具体的・複雑な「課税価格計算問題」及び、それらの取引を組み込んだ「輸入(納税)申告書の作成問題を今年は今まで以上に”遠慮なしに!”出題してくることは当然に想定できます。
テキストでの学習のみでなく、「税関ホームページ」で公表している内容を細かく目を通しておくことが有効かと感じています。これらの分野の出題内容に関しては、各テキストでの(原則論の記憶)からの解釈では”太刀打ちできる内容”ではありません。
(参考)として、「平成25年度改正(概要)」を列記しておきます。
1)特恵関税制度に係る改正
・中国からの輸入品である(生成繊維又は半合成繊維の糸)、(香水用噴霧器、化粧用噴
霧器、化粧用パフ及びパッド)の特恵停止
2)暫定税率の適用期限の延長
・今年の3月末に適用期限が到来した暫定税率:「農産品に係る特別緊急関税制度及び
牛肉等に係る関税の緊急措置」の適用期限を1年間延長する。
3)納税環境の整備
・延滞税及び還付金加算金の見直し (平成26年1月1日以後~)
4)輸出許可内容の変更手続きの明確化
・輸出価格未定貨物の価格変更の取扱い
・輸出申告価格を誤った場合の取扱い
5)記載事項漏れなどの「不備のある原産地証明書の取扱い」
(25年10月1日~実施予定)
6)関税評価に関する法令等の改正の概要
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木