(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2418)
世界中で貨物を海上輸送する日本船会社の外国貿易船は2000隻を超えるが、その大部分
はパナマ、バハマ、リベリア等の国々に船籍を登録し、日本籍の外航船は現在、93隻しか
ないと書きました。
以前、日本の船は「~~丸」と、船名の末尾に丸を付けていたため、日本籍船は敬意を
込めて「マルシップ」と総称されていたが、現在では、これを皮肉ってマルシップと呼ばれ
ているようである。
『マルシップ=(日本籍) 船舶の税金』
1)登録免許税
船価×1.5/1000 (現在は特別措置で1/1000となっている)
2)固定資産税(償却資産)=価格評価額×税率1.4%
課税評価額は以下の式で求められる。
・初年度 課税評価額=取得価格×(1-減価率 r/2)
・2年度以降 課税評価額=前年度の価格評価×(1-減価率 r)
ただし、評価額が取得額の5%より少なくなったときは、取得額の5%がその評価
額となる。
・減価率rは定率表より求める。船は耐用年数を15年としているため、
減価率 r=0.142
これを基に計算すると、取得価格200億円の「LNG(液化天然ガス運搬船)」の場合、
・初年度:2億6000万円、6年目で:1億4000万円、15年目で3500万円の固定資産
税となります。
これでは、あまりにも税金が高すぎるということで現在は、国際外航船は期限付きの
特例により、償却資産税は、課税標準(価格評価額)を1/15にして税率を乗ずること
になっている。(平成19年から5年延長中)
一方、FOC(便宜置地籍国船)として「パナマ船籍」にすると、
1)登録料 15000トン以上 $3000.
2)年次税 -do- $3000.(毎年) 15000トンを超えてG/Wトンごと
10セント加算。上限:$6500.
3)手数料 -all- 約$1500.
(記事出所:船の不思議Q&A2)~
パナマ船籍、バハマ船籍、リベリア船籍ばかりで、ミャンマーやベトナムの船員・・
という現状が納得できないことはないのですが・・・
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木