(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2384)
経済の発展段階に伴って、国際収支動向が変化するという説。経済学者のクローサー
が提唱した発展段階説では、
一国の国際収支は、次のような段階を経て展開する。
1.未成熟の債務国
↓ 産業が未発達のため貿易収支は赤字、資本が不足するため海外資本を導入するの
で資本収支は流入超、投資収支は赤字
2.成熟した債務国
↓ 輸出産業が発達し、貿易収支が黒字化するが、過去の債務が残っているため、所得
収支が大幅赤字、結果的に経常収益は赤字
3.債務返済国
↓ 貿易収支の黒字が拡大し、経常収支が黒字に転換。対外債務を返済できるようにな
る。 これにより資本収支が流入超となる。
4.未成熟な債権国
↓ 対外債務の返済が進み債権国となり、所得収支が黒字化
5.成熟した債権国
↓ 貿易収支が赤字に転換するが、過去の対外債権からの収入があり、所得収支が黒字
のため、経常収支は黒字
6.債務取崩国
↓ 貿易収支の赤字が拡大し、経常収支が赤字に転落。対外債権が減少する。
(記事出所:Wikipedia 国際収支統計)
☆ 昨日のアップ内容を理解できたでしょうか? まさに上記の
5)が現状の日本であり、
6)が米国です。
☆ 「産業構造の変遷」、「経済構造の変遷」という逆らえない流れがあるのに、ことさ
ら「モノ作り・ニッポン!」、「輸出大国・ニッポン!」、「貿易立国・ニッポン!」
と一元的な報道で、我が国の革新への逆流と言うべきマスコミには失望しています。
それにしても、上記に出てくる「国際収支項目」の用語の意味の理解が必要ですよね。
次号に続けます。
「ヒトは裸で生まれ、裸で死に至ります。国も同様に、その誕生⇒成長⇒老い⇒死に至る
一つの”逆らえない流れ”があります。」
(死)は、”生き急いで、若くして死す人もあれば、”風にそよぐ葦のごとくに順応して
百歳を超える天寿を全うする人”もいます。
今の日本が迫られているのは、このポイントの”国の変革”であると思いませんか?
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木