(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2378)
政府系の投資ファンドである「産業革新機構」が、ソニーのリチウムイオン電池事業
を核とした業界再編に乗り出したことがわかった。
(日産自動車)・(NEC)が共同で設立した電池会社との統合案が有力だ。
「リチウムイオン電池」は、SONY(ソニー)が1991年に世界で始めて商品化した
”国産技術”で、機構は海外への技術流出を避けたい意向だ。
関係者によると、機構はソニーの電池子会社「ソニー・エナジナジー・サプライ」の
2013年度中の統合を目指し、交渉を仲介している。ソニーが電池子会社の株式の大半
を日産・NEC側に売却し、機構も出資するという案を軸に売却価格など細かい条件を詰め
ている。日産・NECとの交渉が不調だった場合は、他の国内企業との交渉に切り替える可
能性がある。 (記事:読売新聞 2013/01/25)
「リチウムイオン電池」は、携帯電話や電気自動車などに欠かせないうえ、今後、太陽発
電で取り込んだ電気を蓄える電池としても需要の拡大が見込まれています。
現在は韓国のサムスングループが世界一のシェアを持つことから、今回の統合によって、
日本勢の国際競争力を取り戻すねらいがありますが、一方で、ソニーの電池事業の買収を
提案する海外メーカーもあり、統合が実現するかどうかはまだ流動的です。
☆ 要するに、我々の知る”国内家電メーカー:9社”が(9社とも全ての家電製品を
生産している)という、”家電メーカー”の時代は完璧に終わりました・・。
今後は、それぞれの(得意分野)を核とした「特化企業」として、事業統合を重ねな
がら、世界市場での(オンリーワン)を目指して、変革するしか生き残る道はないよ
うに感じます。
◎ 企業の営業に、国策が乗り込んでくることの是非については、よくわかりません・・。
上記をわかりやすく言えば、「ソニーさん、あなたが開発した技術・商品だが、他の
国内企業に売ってしまいなさい。」と国から言われていることになります。
その国からのアドバイスと金策がない限り、ソニーは、より高額買収提案を出して
くる海外メーカーへの身売りに走る危険性が高いのです。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木