(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2342)
東京市場で(株高)と(円安・ドル高)が一段と進んでいる。
日本平均株価は12月28日、
前日比”72円高”の1万0395円と4日続伸し、
連日の年初高更新で2012年の取引を終えた。取引時間中には1万0434円に接近
した。
28日の「東京外国為替市場」では円相場は、
”1ドル=86円台後半”に下落し、
2年5ヶ月ぶりの(円安・ドル高)高水準を付けた。
自民党を中心とする安部政権が掲げる”脱デフレ”を期待し、(株式)と(外国為替)
の年末ラリーの色彩を強めた。
反面、長期金利はじりじりと上昇し、債券市場では
”財政赤字拡大の不安”がじわじわ
と増している。
(記事:日経ニュースメール 2012/12/29)
「(株価):(円安・ドル高)」は、経済の(作用・反作用)です。
(円安)は、我が国からの輸出にはプラスに働きます。輸出企業の盛り返しを期待
して、カネは、輸出企業の株に投資され、為替市場=(円安):株式市場(株高)へ
と、相対関係になります。
(円安)は、輸出産業にとってはプラスですが、反作用として、我が国の輸入には
マイナスに作用します。特に、原発停止で、火力発電所の天然ガス、原油等のエネル
ギー資源の”直接的値上がり”につながりますし、小麦等の食品輸入代金は値上がり
となります。
新年~の状況は、(”円安”で貿易赤字からの脱却)と、そう単純に早期に喜べる内容
ではありません。
なお、経済が復帰=デフレを脱却して、株価が上昇する=景気が良くなる。という
ことは、”金利が上昇する”ということになりますから、「国債」を代表として、これから
の”債務・返済金額”が増大することになります。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木