(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2536)
「我が国大手企業の海外展開拡大は(円高対策)というよりも(原産地基準)
にある」と、前々号で書きました。
我が国企業にとって、「どれとどのFTAを組み合わせて、どこの(原産地)とするの
が”最大の税の削減”をうけ、また、市場を最大”に活用できるか?
「FTAの活用」とは、一言で、言うと、”市場の拡大”と、”ビジネス形態の多様化”で
す。この(組み合わせ)と(原産基準)の運用によっては、「我が国が直接に関与しない」
国々・地域までも、FTAの活用に組み入れることが可能です。
解りやすく言えば、「Face Book」のようなもので、「友達のともだちは、ともだち」
で表現できるでしょうか。
(TPP)や(ASEAN+6)までも含む広い意味での、「FTA(Free Trade Agreement)
=「自由貿易協定」は、(FTA協定の締結国・地域間における貿易取引の優遇措置)です。
具体的には、他の国々との貿易取引と区別して、関税の譲許(関税撤廃、あるいは低税率)
をFTA締約国との貿易取引に特別に与える相互譲許協定ですよね。
FTAの具体的運用に関してポイントとなってくるのは、FTAへの”ただ乗り”を排除す
ることへの、間違いなく締約相手国の産品であることの
『原産地基準』です。
現在、世界には(広域地域間FTA)~(二国間FTA)の全ての締結数は、世界で500
以上もあると言われています。
理想的にはWTOの『特恵関税制度における原産地基準』のように、国際的に統一された
同一の基準が理想的ですが、FTAは、各国、各地域の独自性に基づき、締約国間において
自分たちの運用に都合の良いような『原産地基準』が決められており、各FTAによってそ
の基準内容はまちまちです。
「FTA特別関税制度」あるいは、「FTA原産地基準」という”統一された規定”は存在しません。
『FTAの数だけ、(原産地基準)がある』
「FTA活用のためには、”FTAごとに『原産地基準』を十分に理解する」ことが必須であ
る。 FTAを活用すれば、国際競争に打ち勝ち、企業の海外事業展開を押し上げて業容拡
大に資するところとなるが、その活用にはFTAごとに規定されるルールを詳細に理解し、
要件をクリアし、煩雑な事務手続きを実行するだけの社内体制を要求していることを指摘
しておかなければならない」-(記事:グローバルビジネス研究会 事務局長 美野久志)
先に、日本の(通関士)に当たる韓国の(関税士)が、”契約金前渡しの”青田買い”
の状態で、メーカーも含めての貿易関係業界から引く手あまた・・の記事をアップして
います。その理由が、この
『FTAの原産地基準の理解と活用実務者としての関税士」
にあるのです。
はたして、今の我が国「通関士」が、韓国の「関税士」のように、”グローバル経済”
の中での”国際アドバイザー的なスキル”を目指しての試験制度と自己研磨にあるでし
ょうか? その現実を嘆きます・・。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木