(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2521)
「マーケーティング」の定義としては、「市場を創造し、成長させ、それを維持して
いくこと」である。とされています。
その具体化として「マーケティング・ミックス=マーケティングの4P」と呼ばれる
(Product=商品計画)(Price=価格設定)(Place=流通システム)(Promotion=
販売促進)を効果的に組み合わせていきます。
我が国における”見事なまでの戦略的マーケティングの成功例”の一つとして、
僕自身は『無印良品』に対して”驚愕”しています。
様々なポイントで、(計算し尽くされたマーケティング戦略”だと関心しています。
『無印良品』:(ブランド=商標)で売るのではなくて、”本当に良い物を客に提供す
るために、あえて(ノー・ブランド=無商標)の製品を店に並べる。
と、今でも思ってはいませんか?
この購買者心理こそが、『無印良品』の狙っていた「マーケティング戦略」です。
『無印良品』は、(ノー・ブランド品)ではなくて、
(無印良品)という”ブランド品”
なのですよ。
『無印良品』は、1980年、(西友のプライベート・ブランド)がスタートです。
既存ブランド品を西友店舗に並べて売る従来の販売スタイルに対抗して、当時の「セ
ゾン・グループを率いる堤オーナーとデザイナーの田中一光が作り出した(株式会社
・良品計画)の『オリジナル・ブランド』です。
合わせて、小池一子によるキャッチ・コピーの(わけあって安い)も、マーケティング的
には”見事!”と言うしかありません。
セゾン・グループ解体後、旧セゾン・グループ各社との関係は薄れていたが、ファ
ミリーマートと資本提携。
現状における『(株)良品計画』社は、国内238店+西友インショップ、ライセン
ス店121店に上る。海外出店も積極的で、
『MUJI』という”ブランド”で、海外20
数カ国に134店の店舗を持つ。中国=26店、台湾=19店、イギリス=13店など、
蛇足にはなりますが、2001年5月に、この『無印良品』が、自動車メーカーの日産
と提携して、”日産MUJIーCar1000”を1000台の限定販売でインターネット販売
をした事実をご存知でしょうか?
『無印良品』というブランドを造り出した”旧セゾン・グループのオーナー=堤清二
やはり、小売業界における”マーケティングの優者”ではあったと感じています。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木