(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2515)
『通関士』 (日本): 1966年・(申告納税制度)の開始
1967年・(通関業法)の制定・(通関士試験)の開始
1970年・(通関士)の登録開始
『関税士』 (韓国): 1975年・(関税士制度)の開始
『報関員』 (中国): 1997年・(報関員制度)の開始
韓国の「関税士」は、日本の「通関士」制度を参考にしているとされています。
また、中国の「報関員」は、この日本の「通関士」と韓国の「関税士」の双方を参考
として開始されていると言われています。
日本の「通関士」は、韓国や中国の税関手続き専門家としての「関税士」や「報関員」
の”見本”となっていることは間違いないと思えますが、現状において、この3カ国
の制度・資格を比較してみると、”後発組二つである「関税士」や「報関員」制度の方が、
米国やEUの税関手続き・「Customus Specialist」とより整合しているように感じて
います。
『日中韓FTA、年内交渉へ 中国、尖閣列島問題と切り離し』
様々に政治的な問題を抱えている3カ国の現状ですが、3カ国が発表したように、政治
問題と切り離して、3カ国間の経済連携協定=『日中韓FTA』が協定締結の方向に進む
3カ国の中で、どう見ても(日本の通関士制度・通関士試験・通関士の社会的位置づけ
は
”いびつ”です。
わが国の電子通関手続き=NACCSは、(府省庁共有サイトの”シングル・ウインドウ”)
であり、なおかつ、官民共有サイトの世界に誇れる優れものです。
「NACCS」だけでなく、(行政手続き)の根幹がこのNACCSのようにスマートな形に
”脱・官僚体制」とならざるをえな いでしょうね・・。
(通関業法)・(関税法) - 「財務省」
(外国為替及び貿易管理法」- 「経済産業省」
(港湾運送事業法)・(倉庫業法)-「国土交通省」
などと、”縦割り官僚行政”で対応できる経済変化ではないですよね。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木