(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (3209)
前号の話題は、いわゆる
「政府調達米」と呼ばれるもので
、”誰でもが、自由に輸入する
コメ」とは意味が違います。
その場合の関税率は402円/Kgで、従価税に直すと=
780%と言われている形になり
ます。
『お米の輸入ー外国のお米も食べられる時代へ』 (記事:お米とごはんの基礎知識)
お米の輸入をめぐる変化
お米作りが盛んなのは日本だけではありません。中国やインドなどアジア各国はもちろん
アメリカやオーストラリアなどでも多くのコメが作られています。
かって、
「おコメは、一粒たりとも輸入しない」と言われた日本も、今では外国からの輸入
を受け入れています。
輸入をまったく認めていなかった時代
1942年から始まった「食糧管理制度」の下では、日本国内で生産されたおコメは、原則と
して全て政府が買い上げていました。また米価や流通ルートも政府の管轄で決められてい
たため、農家は安心してお米作りに取組むことができました。
しかし、その結果として徐々に消費しきれないほどのおコメが生産されて余ってしまうとい
う状態に陥ってしまいました。お米の管理を政府が行うという方法は限界を迎えたのです。
お米の輸入開始へ
食糧管理制度によって”手厚く保護されていた日本の米価”は、世界でも飛びぬけて高い
ものになっていました。 当時はお米の輸入は一切認められておらず、外国の安いお米
は日本国内に入ってこなかったため価格競争も起こりませんでした。
しかし、そんな日本の姿勢に対して、アメリカを始めとする諸外国は批判を強め、お米の
輸入を認めよう要求しました。
また、1993年の”米不足騒動”の際には、一転してタイや中国、アメリカなどから緊急
輸入を行ったこともあり、お米の輸入は避けて通れなくなりました。
※ そして、
「ガット:ウルグアイ・ラウンド」をきっかけに、ついに日本も外国からお米を輸
入することを認めたのです。
以下、継続~ 「ミニマム・アクセス米」、「政府調達米」、「お米の関税率」、「I/Q→T/Q)
など、
(記事:「お米とごはんの基礎知識」より~)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木