『ECB=Europian Central Bank(欧州中央銀行)』
(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2279)
2011年の始めに(欧州債務危機)がここまで深刻化するとは、予想がつかなかった。
今年のブラックスワン(予想外の出来事)は何だろうか?
イラン問題を引き金にした石油危機の火種はくすぶるが、市場の関心事は何と言っても
ユーロ。 10年半ぶりに1ユーロ=100円を割り込んだユーロの対円相場が象徴する
ように、欧州危機は所与の出来事となっている。
「2012年半ば、欧州連合(EU)の政治家達は、欧州の全ての取引所と銀行を1週間ない
しそれ以上に渡り閉鎖することを余儀なくされる」。
10の法外な新年予想の2番目として、
英サクソン・バンクは「欧州のバンク・ホリデー(銀行封鎖)」を挙げる。
欧州中央銀行(ECB)は、昨年12月21日、
円換算で約50兆円にのぼる3年物のオ
ペレーション(資金供与)を実施した。巨額の資金を受け取った欧州銀は、その金をどこで
運用しているか?
答えはECBの口座にある。
ECBへの市中銀行の預金残高は、12月23日に終わる週には6769億ユーロと前週比
で1647億ユーロも増加した。 普通ならばまとまった余剰資金は、銀行間取引で運用
するのだが、
今は”安全第一”とばかりにECBに還流しているのである。
ECBは今年2月29日にも3年物のオペ(資金供与)を実施する予定。欧州銀行債の償還
資金などは、オペのおかげで工面できるだろうが、市場の相互不信解消には、ほど遠い。
その結果が、為替市場での(ユーロの前面安)である。
もちろん、短期的にはユーロ危機が深刻化し、”安全資産として円が買い進まれる”可能
性の方が可能性は高いかもしれない。
ただ、一つの要因ですべてが説明できると思うころには市場の潮流は変わり始めている。
今年はその見極めの年になるのではなかろうか。
(記事参): 『飛来する2012年のブラックスワンは』 2012/01/02
ーグローバル Outlook 編集委員:滝田洋一(日本経済新聞)ー
☆ 日本の場合も、EUとまったくに同じ現象となっています。市場のお金が、(国債)となって
中央に集中し、市場に還流されない=
”底なし沼のデフレ状況”です。
給与が少ないから物を買わない⇒売れないから値段を下げる⇒価格を下げると利益が
減る⇒さらに給料を下げる⇒ますますにお金を使わない⇒さらに売れなくなる
【デフレ・スパイラル=物価下落による経済の悪循環】
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木