『財政危機・国家破綻警告(リスクシナリオ)』 by (株)暮旅インベストメント
5) [円の暴落]
通貨価値の下落は、同時に円の
為替レートの下落を意味する。 通常
ハイパー・
インフレとなった場合は、通貨価値は大幅下落するので、円レートが1/2、1/3に
なることもあり得る。(例えば、対米ドルで80円が160円、240円など)
過去に財政破綻国の通貨(ロシア=ルーブル、トルコ=リラ、韓国=ウォン)などが暴落
している。
通貨 時期 下落率
韓国・ウォン 97~98年 約50%
ロシア・ルーブル 97~99年 約80%
トルコ・リラ 95~2001年 約97%
アルゼンチン・ペソ 2001~2002年 約70%
6) 預金封鎖
(狭義の)財政破綻を回避する最も手っ取り早い方法は、今ある国民の預金をそのまま
国債の返済に充当することである。幸い国民資産は1400兆円あると言われている。
(ただし、負債とのネットでは1000兆円程) つまり、国の負債が1000兆円あったところ
で、まだおつりがくる。
[※ と言われていましたが、現状では足りません!]
実際日本でも過去2度預金封鎖が行われている。具体的には(新通貨への切替え)と
称し、旧通貨を無効にし新通貨への交換の制限をする手法や預金残高に一律で財産税
をかける(例えば20%とか30%)手法が考えられる。
(終戦直後、その両方が同時に実施されて、90%相当が没収されたという。)
[実際、財務省はインフレ政策にシフトしている。それに加えて、デノミと新通貨も検討の
対象だった。通貨の切り下げ、新紙幣発行の混乱に乗じて、額面の2割くらいをさらって
しまえ、ということである。
ところが、新紙幣については、数年前に噂こそあったものの、ATM製造会社からこの
情報が漏れて大騒ぎとなり、政府が新通貨を旧通貨と取り替えるときに2割くらいパクる
という悪巧みは流れてしまった。]
ー(大前研一氏・債務危機で日本政府が切れる唯一カード)ー
(記事出所: 『財政破綻・国家破綻警告(リスクシナリオ) by (株)暮旅インベストメント)
by Gewerbe [貿易ともだち] K・佐々木