(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2274)
『日本国債の将来と金利の動向』
前号(No.2273)でみると、一般国民・企業が銀行等に預貯金し、その資金で金融機関
が日本国債を買っている図式が見えてきます。
また、国民・企業が生命保険に加入し、その掛け金の一部が国債購入に充てられてい
ると言えます。
銀行等金融機関は、国債保有残高が300兆円を超えており、更に日本国債を買いまくっ
ていますが、
この国債保有増加分と同時に企業向け融資を減らしてきています。
一見リスクの無い国債を買い入れ続け日本国債価格を引き下げ含み益を作ってきてお
り、
もはや我が国の金融機関は、”国債運用基金のような性格”を見せ初めており、
これは今後加速すると思えます。何故なら、ここまで国債にどっぷり浸かってしまえば、
ここから抜け出ることは簡単ではありません。=不可能です。 誰もこの300兆円を引き
受けてくれるくれるものなど、今の世界にはいません。
日銀の調査によると、既に銀行の国債保有率は総資産の20%に迫っています。この先、
銀行が国債を買い続けるには、一般企業への貸し出しを絞る・貸し出しを回収するしか道
はありません。=
(貸ししぶり)・(貸しはがし)
個人の預貯金額:1,400兆円も、高齢化による貯蓄の引き出しにより、全体の貯蓄が減
少に転じていますので、貯蓄で国債を国内消化という図式が崩れ始めています。
今まで”日本国内で消化できていることにより信頼の高かった日本国債”を海外に持ち出
すことで海外投資家の日本国債に対する見方は変わり、国内消化の時のような”低金利”
が適用できなくなる可能性が高まります。ギリシャ国債のように、誰も買わなくなった国債
は、金利を高くして消化するのが普通の姿です。
(記事参考:ブログ「のらくら」さん 2011/02/22 より~)
毎年50兆円もの(新規国債増加)を誰が引き受けるのか?
○ 現状の「日本国債:政府債務残高」の
(リスクシナリオ)は、どのような方向が予見でき
るのでしょうか? (~次号)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木