(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2273)
『日本国債の購入・保有者』=日本は、誰に対して借金を重ねているのか? になります。
『日本国債・保有者の内訳』 (2010年9月時点:総発行額・728兆円)
1) 邦銀等、日本の金融機関 324兆円 (44.4%)
2) 生保保険、損害保証 147兆円 (20.1%)
3) 公的年金機構 78兆円 (10.7%)
4) 日本銀行 57兆円 ( 7.9%)
5) 一般国民 34兆円 ( 4.7%)
6) 海外投資家 37兆円 ( 5.05%)
7) その他 24兆円
■(郵便貯金)
国債購入の最大の”お得意様”は、1)邦銀等、日本の金融機関に含まれる
【郵便貯金】です。
実に全体の23%=150兆円超の金額です。
私たち日本国民の一人一人が郵便局にせっせと貯金してきたお金で日本国債の4分の1を
買い支えています。
■(銀行)
2番手は銀行、銀行預金も私たち国民の財産です。本来、企業融資などの経済融資などに
活用されるべき資金ですが、長く続くデフレにより構造的にお金の巡りが悪くなっており、私た
ちが銀行に預けた金も、”民間の活力とはならずに消去法的に国債購入に向かっている状況
を反映しています。
■(保険)
生命・損害保険会社が約10%、かんぽ保険が約9%、私たちは(保険)を通じて日本国債
の約20%(約140兆円)を買い支えています。
■(年金)
公的年金・年金基金のうち、100兆円を超える金額が国債購入に充てられています。
ただでさえ”ずさんな年金管理”により「消えた年金」と騒がれていますが、国債が暴落す
れば、本当の意味で年金は消えてなくなります。
■(海外・家計)
近年、急速に保有率上昇が目立っているのが「海外」と「家計」です。
5年ほど前までは、海外:3%程度でしたが、外務省が海外説明会活動を積極的に行った
成果が出て、海外保有者が現在、7%へ増加しています。
家計も昔は2%台と低水準でしたが、、個人向け国債の積極的な販売もあり、家計の保有
比率もここ5年で2倍以上に伸びています。
(記事参考 : 為替王 )
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木