(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2271)
ソブリン債務に世界中があえぐなか、日本の財務副大臣は先月21日、2011年度末
の日本政府の借金が新たな節目に達する可能性があることを明らかにしています。
「リアルタイム財政赤字カウンター11」というサイトがあり、現状の財政赤字額を表示
しています。それによると、現在の我が国の政府財政赤字額は
”1183兆3147億円”
です。
ジャパン・リアル・タイムの調査した範囲では、先進国では政府債務が「1000兆」の単位
にたっしている国は他にない。
米国やギリシャやイタリア、スペインなどの苦境に陥る欧州諸国の債務残高は数兆また
は数十兆の単位だ。むろん、単純な比較はできない。現在のように円が強い状況であっ
ても、(1円)は1ドルや1ユーロ、その他主要通貨の1単位当たりの価値と比較して相当に
少ない。(1米ドル=77円)
それでも、主要7カ国(G7)の主要国の公的債務が、国のバランスシート上でゼロを15個
も擁する水準にまで達していることは注目に値する。さらに、別の点においても日本の借金
は飛出している。
日本の政府債務残高は対GDP(国内総生産)比で約200%と、ギリシャの約160%
イタリアの120%をはるかに超えている。
それにも係らず、日本はそれら欧州諸国を悩ませている混乱を依然免れているようだ。
どんなに額が大きくなろうとも、日本政府にカネを貸し続けてくれる極めて安定して忍耐強
い
”日本国内投資家”のおかげだ。
だが、その状況も変わる可能性がある。五十嵐財務副大臣も、「現在のところ日本国債の
95%は国内資金で賄われており、海外投資家が保有しているのはわずか5%にすぎない
ため
低金利で国債が発行できているが、この状況が永遠に続くと考えるべきではない。」
と指摘している。
(記事:Japan Real Time 2011/11/22)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木