(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1384)
『欧州危機:銀行の資金調達不安→貸し渋りで景気に影響も』
欧州債務危機が域内の金融機関の経営にも暗い影を投げかけている。
財務悪化国の国債を金融機関が大量に抱えていることを市場は不安視し、
(銀行間取引)にも疑心暗鬼が広がり、資金枯渇の不安も高まりつつある。銀行の資金調達が難しくなれ
ば、企業などへの(貸し渋り)や(貸しはがし)につながり、経済活動に悪影響を与えかねない。
欧州連合(EU)は債務危機打開へ向けた包括策に合意したが、各国の国債価格下落は
続き、危機への懸念は払拭できていない。
銀行同士が資金をやり取りする金融市場(インター・バンク)では、指標となるロンドン銀行
取引金利(LIBOR)のドルの3ヶ月物が上昇。 足元では0.5%台と1年4ヶ月ぶりの高水
準だ。 信用不安が広がり、資金を出すのをやめる銀行が増えているためで、市場では、
「フランスやイタリアの一部銀行も市場からの資金調達が難しく、欧州中央銀行(ECB)頼
みになりつつある。」と銀行運用資金の枯渇を懸念する。
価格下落に耐え切れず金融機関が損切りで国債売却を進めれば、更なる国債価格の下
落につながる悪循環にはまる。
信用リスクを取引する
CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)市場では、一部銀行の保証
料率が危険水域を示す5%を突破した。 CDSの保証率は「平常時であれば2%以上で
”黄信号”。5%以上なら”いつ何が起こってもおかしくない状態”」(三菱モルガン・スタンレ
ー証券)とされるが、現在は欧州の多くの大手銀行が2%を超えている。
特に目立つのがイタリア最大手銀行の「ウニクレディト」。金融情報会社の調査によると、
保証料率は現在6%超の水準で推移している。イタリア国債の価格が急落したことを受け、
同国債を大量に保有する同銀行に経営不安が高まったためだ。
イタリアに加え、スペイン国債も下落し、両国向けの投資が多いフランスの銀行のCDSも
軒並みに3%を超え、緊張が高まっている。
○ スペイン、”若者の失業率、45%・・・・・”
(記事:毎日jp 2011/11/25)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木