(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1344)
昨日の前号で
(巧妙なトラップ)という表現をしています。
やはり、”
みごとに仕込まれた問題設定である試験”ですね。
話を解りやすくするために、昨年度ー第44回の実務計算問題の「延滞税の計算問題」を
思い出してみてください。
○ 期限後特例申告
○ 特例申告後の修正申告
○ 輸入許可の日から関税完納日までが”3年間にまたがる”
○ (うるう年)が関係する
○ 14.6%の(加算分)の設定もある
この問題の(設定条件)そのものが、(トラップ=罠)なのです。
結論から言うと、設問の場合の
法定納期限がいつなのか? (加算分)が発生するのは、
納期限の2ヶ月を経過した日以後が解っていれば、ごく簡単な問題です。
「基本をきっちりと押さえている受験者」は、トラップに気づき、罠を避けて規定通リに淡々
と解答を出すことに専念します。 あの問題に対して、早い人は
(2分以内)に正解を出し
たと思えます。
反対に、(基本が欠けている受験生)は、(加算分の日数計算は!?)、(うるう年の日数
計算は?)と、
15分過ぎても同じところで悩んでいたと思います。
今年の試験問題も(同様)と感じ始めてきました。
「基礎ができていない受験生には、どこまでも難しい問題と混乱させるように」
「きっちりとした基礎が完成してる受験生は、”トラップを見つけ、迂回することによって、”
通常の問題レベルに下がる。
輸出申告書・輸入申告書ともに、
(学習レベル不充分な受験者をトラップ=罠)に引きづり
こんで、混乱・受験時間を消化させてしまう。
(トラップ=罠)であることを見つけ出すレベルのある受験者には、それを避ける=迂回す
ることによって、例年通りのレベルの内容の解答作業に進ませ、解答を出させる。
そういう、問題設定であると感じます。
この点に関して、次号で輸出申告書の該当品目であった(肥料等)について具体的に書き
ます。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木