(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (3057)
前号でアップしている通り、『税関』・財務省・関税局=
”貿易部門における税務署”と
位置づけるなら、『通関士』を国家が認めた
”貿易部門における税理士”という解釈が
成り立ちます。
実際的に、『通関士』の国際的な表現での
『Customs-Broker』は、各国の”貿易部
門における税理士』との位置づけであり、その社会的評価です。
国際的にみると、
現状までの日本の通関士の位置づけと評価のみが異常
です。
このポイントが、
『通関士』及び、『通関士試験』を”安易なもの”と誤解させてしまってい
ます。
上記のように、『(税関)は、貿易部門の税務署』とし、『(通関士)は、貿易部門の税理士』
とするならば、前号に言う【関税】の適正算出のレベルに達しない受験者を合格させると
いうことは、
(まず、考えられない!)とするべきです。
『通関士』の社会的位置付けとか、社会的評価は、現状までの(過去のもの)であって、
現状の「通関士試験」は、(これから先)の”税関手続きのプロ”を選別する試験です。
なおかつ、『通関士試験』は、
”実務資格国家試験”です。
受験時に、具体的な実務処理能力が無いことは当然のことながら、【関税・算出】の基礎
的な把握能力が不十分な受験者を合格させることは、まずあり得ません。
【関税額】=(課税価格)×(税率) 「従価税」
「課税価格」 : (課税価格の決定方法)
「税 率」 : (輸入貨物の所属区分=実効関税率表の解釈の原則)
のポイントにおいて、その判断基準の判定に関しては、”見事なまでに吟味しつくされた
全体的な出題内容”と、毎年のことながら感服しています。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木