『(輸入してはならない貨物)に「マジコン」追加・・』
(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1435)
「知的財産侵害物品」については、関税法で
”輸入してはならない貨物”として水際
取締りの対象物品とされています。これに新たに追加されるよう検討されている商品が
あります。
『アクセスコントロール回避規制』
ゲーム機には違法ゲームソフトを正常に機能させない仕組み(アクセスコントロール)が
搭載されていますが、(マジコン)や(モッドチップ)などの回避装置により、ネット上に流出
する違法ゲームソフトが利用可能となる。
○ Winnyによる実態調査では、ある日の6時間で約51億円相当の被害額を試算
○ 違法ゲームソフトは日本国内だけで約1億2千万件(被害額:5千億円以上と試算)
○ 韓国・国税庁の1日の取締りで、マジコン:7万5千個(約1億5500万円相当)
しかし、現状は、(アクセスコントロール回避機器・コピーコントロール回避機器)等の
輸入等は、関税法上の”水際取締りの対象物品”とはされていない。
(マジコン)=マジック・コンピューターの略。DS等のゲーム機のコピーガードを解除して
ゲーム機を作動させるアダプター。
(モッドチップ)=パソコンなどに取り付けることで、セキュリティチェックを回避・解除する
機能を持ったICチップ。
『アクセスコントロール等回避機器の水際規制の導入』
政府は、
「知的財産推進計画2010」の策定を受け、現在、アクセスコントロール回避機器
について、(不正競争防止法)・(著作権法)において国内規制を整備し、他の知的財産権
侵害物品と同様に
”水際取締り”及び”輸入差止申立”、”刑事罰”の対象物品に追加
するよう規制強化を決定。具体化への法整備を急いでいる。
記事参考:「知的財産推進計画2010及びアクセスコントロール回避規制の在り方について」
平成22年 内閣官房・知的財産戦略推進事務局
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木