(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1410)
最近の「貿易関連実務検定試験」においても、既存の(L/C=信用状)での出題では
なくて、「SWIFT」=フル・ケーブル・アドバイス方式による(電子化信用状)での出題が
一般化してきています。
「SWIFT」:国際的な金融機関の通信ネットワークを運営する非営利団体で、本部は
ベルギー。参加金融機関は世界の約7,000銀行にのぼる。
この「SWIFT」における(LC=信用状)の電子化決済が「
TSU=Trade Service Utility」
と呼ばれています。
以前、(セブン・イレブン)・(イトーヨーカ堂)・(デニーズジャパン)のホールディング会社
である「セブン&アイ」が「三菱東京UFJ銀行」と組んで、グループ企業の貿易決済を電
子化する。というニュースがありました。
これらグループ企業における中国からの直接輸入総額は1千億円以上だそうですから、
受託するBTMU(三菱東京UFJ銀行)にとっても大きなビジネスなのでしょう。
具体的には、上記のSWIFT・TSUを使って、L/C決済を電子化することで、輸入品納期
を2週間→1週間に短縮するというものです。
ただ、(セブン&アイ)は、上海にグループ物流センターを設置し、国内物流センターと繋
いで、物流そのものの効率化と合わせての効率化実施を狙っています。
『TSU』=(Trade Service Utility)は、SWIFTが2008年4月から本格運用させてい
る(貿易関連事務の電子化ネットワーク・サービス)です。
輸出側銀行と輸入側銀行をつないで、契約書や決済関連書類を電子化します。
技術的には簡単ですが、書式、コードなどビジネス・プロトコルの標準化が課題です。
(三菱東京UFJ銀行:BTMU)は、関連IT企業のDCS社を介し、SWIFTのサービス・
プロバイダーであり、TSUメンバーとなっています。
☆ これを見れば、戦後日本の国際商品の物流を担ってきた”商社”が(川下産業)への
大きな変化をせざるを得なかった理由がわかるような気がします。
様々な要因も関連して、各々の業界で(実験段階を進めてきた)”貿易手続きのペーパ
ー・レス化=電子化)が、来年以降~、一挙に拡大していく可能性が高いと考えられま
す。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木