(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1407)
「産経NetView 梅田望夫 (米ミューズ・アソシエイツ社長)」記事より~
「(先進国)は長い歴史の中で、過去の欲望がその時々の技術によって満たされ続けて
きた地である。それに対し、(新興国)は過去の”しがらみの無い”分、現在の欲望を新し
い技術によって満たし得るという側面を持つ。そんな観点から新興国を眺めると、新しい
発想がわくのではなかろうか~。」
(新興国)のイノベーションは(安価・質素路線)ばかりではない。”新新興国”が先進国に
比べて様々な意味で
『しがらみが無い』ことから、当たらし技術を商用化するときの
基礎となり得る場合があるのだ。
(先進国)には長い歴史を持つ企業が多く、先進国の企業情報システムの世界は、過去
に実装された古い技術に新しい技術を穏やかに融合させる形で進化してきた。
過去の全てを壊して、新しい技術でゼロから作り直す。といった乱暴なことは誰もしない。
しかし、(新興国市場は全く違う!)市場規模は先進国に比べて小さいけれど、企業はみな
新しく、過去の情報システムの”しがらみが無い”から、新しい技術やサービスの導入にも
積極的だ。
(先進国の大企業)よりもインドの中小企業のほうが、こと「グーグル・アップス」=(メール
や文書処理、共同作業などのビジネス機能提供サービス)の利用に関しては先進的であ
り、将来拡大性が高いので、グーグルは「グーグル・アップス」の開発拠点をアメリカ・シリ
コン・バレーからインドに移した。
グーグルは、インドの”しがらみの無い先進的な顧客”のニーズを取り入れて開発したビジ
ネス・サービスを、インド発で全世界へ展開しようとしている。
様々な意味で”閉塞感”に落ちっている先進国。(ミレニアム=100年単位) 10年遅れで
はあるが、2011年、
新たな「21世紀」は、新興国の”しがらみの無い”新たな考え方で
作られていくのだと気もする・・・・。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木