(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1860)
受験者の
”にがて”とする出題に
『輸入商品の所属区分の決定』があります。
なぜ?この『輸入商品の所属区分の決定』に関する出題は難解なのでしょうか?
みんさんから:
「今までの生活の中で、それほどたくさんの商品の知識を持っているわけがない。」
即答がありそうですね。
もう一つ、大事な要素が欠けています。 (輸入)に関して、今までの私達の”常識”と関税法
による"法規定”との間で
食い違いがあるように、”常識的”なモノの判断と、”実行関税率表”
でのモノの区分基準が違うのです。
『実行関税率表』とは?
”関税率”を定めるための(輸入貨物)の分類表です。
我が国ではNACCS番号も含め、10桁の数字で分類決定されていきます。
10桁のうち、前6桁までは(HS条約)による国際統一区分)です。
☆ モノの考え方が、我々(日本の常識)とは違う面が発生します。
☆ 国際貿易=輸出入での経済影響度(経済的価値判断)によるモノの分類表です。
(動物・植物・鉱物図鑑)や、単なるモノの分類表ではありません。 海外からどれだけの
”経済的価値”を持ったモノが我が国に入り、どれだけの我が国の国内経済に影響を与え
るか? その”経済的度合いの流入に対しての(関税率)をそれぞれ振り当てる。
◎ つまり、(関税率)を決定するための”輸入商品の分類表”であって、単純に
海外から日本に”輸入される物の分類表”ではありません。
’貿易上の特殊な価値判断による(輸入商品)区分表を、今までの(日本国内)、(日常的)な
製品感覚で覚えようとする。 そこに、みなさんの(にがて)意識が発生するのです。
『実行関税率表の所属区分の決定』とは、(物・製品)n分類表ではなくて、他国から輸入され
る(輸入商品)の分類表である。
(関税制度)に基づく、”関税率決定のための輸入商品区分表”である。
と頭を切り替えて、学習を進めてみてください。 ずいぶんと(楽になる)と確信しています。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木