(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1444)
「問題を(深読みし過ぎて~・・・間違ってしまった、、、。」
毎年の通関士試験後に、受験生から聞かれる(言い訳)です。
問題作成者からすると、(してやったり!)という、作戦済みの内容です。
具体的な例とすれば:
「輸出申告に際し、税関に提出する輸出申告書には(仕入書)を添付しなければ
ならず、その仕入書は仕出人が署名したものでなけねばならない。」
という問題の記述に対して、「関税法第60条第1項の(原則規定)では正しいけど、その項の
ただし書き、及び、同法施行令60-3によって、(一定金額以下、一定条件の場合)は、
”仕入書の提出を要しない”の例外規定があり、並びに、
「仕入書の提出をNACCSを使用
して行うときは、”仕入書への仕出人の署名は不要である”」との規定があり、これを受けて、
『(原則論)では正しいけど、これらの”ただし書き”の規定があるから(誤り)と解答してしまう
ことです。
『問題の(深読み)』になるか、ならないかは、その問題が”何をどこまでの内容で求めて
いるか?によって決まります。
(原則)・(例外)・(特例): 法令のどのポイントで、どこまでの内容の規定の判断を求める問題なのか?
問題を呼んで、その問題の求める内容を的確に
”読み取る国語力”が必要ということになり
ます。
通関士試験には、みなさんの想像以上に、”受験生の国語力の判断基準”が伏せられて
いる=組み込まれている。と僕自身は個人的に感じています。
これを
”見破る!”あるいは
”慣れる”にも、ある程度の過去問消化で、通関士試験
問題の特徴を掴んでいくしかないでしょうね、、、。
※ 『問題の(深読み)』があるということは、反対に
『問題の(浅読み)』も通関士試験には
伏せられていますよ!
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木