(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1368)
『(豪=オーストラリア) 日本向けワイン、忍び寄る”デフレ”の波』
供給過剰による(値崩れ)に悩む豪産ワイン。 デフレの日本市場でも数量が拡大する一方
で金額が減少している。
日本の
通関実績(2リットル以下のボトルワイン=
大口輸入とスパークリング・ワインを除く)
によると、2009年の豪ワイン輸入量は837万7,244リットル(13.9%
増)、
輸入高は31億4,306万円(16.4%
減)となった。
「日本の”デフレ”の進行は、ワイン市場にも明確に現われている」と指摘ができる。
2リットル以下の数量で豪州は米国を抜き5位に浮上したが、低価格帯で主導権を握る
チリ産(3位=30.8%)やスペイン産(4位=39.6%)が好調。
高付加価値を訴求している豪ワインにとって、「決して理想的な状況ではない。」
また、豪州国内の供給過剰の影響も懸念される。だぶついている豪ワインが日本市場に
流入してくれば、
価格破壊でブランド価値に致命傷を与えかねない。
すでに米国では一部の豪ワインが1本2米ドル程度の格安価格で売られており、
(安物)との印象が広まっているという。
(ワインオーストラリア日本事務所)の手島代表は、「日本のワイン業界やソムリエ、
消費者に対して、チリ産などとは違う、高品質やワイン造りの伝統など豪産ならでは
の価値を粘り強く伝えていく」と協調している。
(2/26日 NNA豪州農業ニュースより~)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木