(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1366)
『ユーロ(欧州共通通貨)への影響』
このまま(ギリシャ国債の下落)が続けば、金融機関は資金調達に窮していくことに
なり、欧州の金融システムはかなり不安定な状況に陥る。
欧州の金融機関はEU内だけではなく、中東をはじめ東南アジア、ロシア、東欧などにも
融資の範囲を広げており、大手のどこかが破綻(はたん)したりすると、
”欧州版リーマン
ショック”となりかねない。
そうなると、再び世界は金融危機から大恐慌へと歩む危険性をはらむ。
こうした懸念から欧州通貨=ユーロの先行きが心配されている。
昨年の”リーマン・ショック”以降 110円台くらいまで急落。 この1年をかけてようやく
130円(1.5米ドル)程度にまで戻してきた。
EUは経済成長が回復してくるなどユーロにとってプラス材料はある。
しかし、ここにきての南欧州金融不安は再びの経済悪化、ユーロ安への黄信号が灯った
格好なのだ。
【日本】は、借金残高比率がGDP比:170%と先進国では飛び抜けての”最悪!”
その数字・内容はギリシャの比ではない。 が、日本国債の9割を国内の金融
機関や個人が購入・保有=(対外的な借金ではない)。
日本国債が日本国内で消化されているうちは、金融不安につながる心配はない。
しかし、際限のない国債発行となれば、購入者を海外に求めていかざるを得なくなる。
当然に価格や利率で悪条件も進む。 やがて金融機能や実態経済に大きなマイナス
となって跳ね返ってくる。
今後、”ギリシャの金融不安”が(ユーロ)にどのような影響がでるのか? 世界の金融
機能に悪影響がでないか?
(ギリシャ問題)は注視だ・・・。
(SANKEI EXPRESS 小林編集委員)より~
(次号)に続けます。