(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4669)
毎年の通関士試験において、『外為法』=(外国為替及び外国貿易法)に係る出題が1~2問あります。昨年度は、「関税法等試験科目」の(第12問)と(第27問)で出題されています。
頭からこの「外為法での問題」を”捨て問”として捨ててかかる受験者も見受けられますが、他の問題での完璧な解答に自信があるにしろ、国際的な安全保障への対応策が迫られる中、外為法を無視しての通関士試験対策はあり得ません。
内容的には経済産業大臣の許可・承認を問う問題が中心ですが、他の関税法や関税定率法の例と同様、”五肢選択形式”の出題形式の中、”受験者が陥りやすい内容記述”での問題構成への傾向の強まりが感じられます。
『第52回通関士試験・関税法等科目・(外為法)』
-第27問・(経済産業大臣の承認)選択肢3-
【問 題】
「経済産業大臣の輸入割当を受けるべきものとして公表された品目の貨物を有償で輸入しようとする場合において、当該貨物の総価格が18万円以下であるときは、経済産業大臣の輸入割当を受けることを要しない」。
【解 答】
× (誤り) 問題は誤った記述である。
【解 説】
輸入割当品目である貨物を「無償」で輸入しようとする場合で、当該貨物の総価格が18万円以下であるときは経済産業大臣の輸入割当てを受けることを要しないが、当該輸入割当品を「有償」で輸入しようとするときはその総額が18万円以下であっても経済産業大臣の輸入割当てを受けることを要する。
【根拠法令】
外為法・輸入貿易管理令ー第14条第1号・同令”別表第1の第1号”、通商産業省告示(平成12年告示第789号ー第1号の3
(解説出所:日本関税協会)
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「外為法・(輸出入貿易管理令)」の法令特徴として、「(例外)の(例外)は、(原則)に返る」とする内容が多々あります。出題の記述が、(例外)なのか?、(例外の例外なのか?)迅速・適正に読み取ることが必要とされます。
blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木