(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4609)
日本には”発酵食品”がたくさんありますね! 納豆,味噌、醤油、甘酒、そして”ぬか漬け”。発酵食品というだけで健康美容に良さそうな世界的な健康食品ブームになってきました。
米糠(ぬか)を発酵させたぬか床に漬けるだけのぬか漬けは、実は野菜の栄養価を高めることが解かっています。野菜をぬか漬けにするだけでアップする栄養素はビタミンB1。糠(ぬか)には白米の20倍ものビタミンB1が含まれています。 ビタミンB1は水溶性のビタミンですので、ぬか漬けにすることで野菜に浸み込んでいきます。
ご飯の食感をよくするために精米し、糠(ぬか)として失われていくビタミンB1を副食材としての漬物として摂取する加工をする伝統的な食品加工の知恵には驚愕させられます。
【植物性乳酸菌、酵素】
なんといっても発酵食品にふんだんに含まれるのが「植物性乳酸菌」です。植物性乳酸菌は生きて腸まで届き、善玉菌が増えて悪玉菌の活動を抑制します。
腸内の常在菌の7割は「中間菌」です。中間菌は周りに善玉菌が多いと善玉菌になり、悪玉菌が多いと悪玉菌になるという性質の菌です。
日本には元々、「自然と共存・共生する」という食材を敬い感謝するという感情があったように思います。このままうかうかしていると、先人たちが築いてきた「伝統的な日本のぬか漬け文化」の健康食材としての利点に気づいた海外の食品メーカーによて、次々と新たな食品が開発・世界展開され、「ぬか漬け宗主国=日本」が奪われかねない勢いです。
確かに、日本の自動車の優秀さに驚愕する海外ですが、一方で、これらの「伝統的な日本の食文化」にも感嘆しているのが一面であることへの注目も必要なのではないでしょうか?
いずれにしろ、味噌や納豆に加え、”ぬか漬け”も今後、日本が海外にアピールしていく「伝統的和食」の一つとして捉えられる可能性の高い食材と考えます。
blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木