『TBT(非関税障害)ーフォアグラ・アニマルウェルフェア(動物福祉)』
(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4979)
”世界の3大珍味”というと、「①トリュフ、②キャビア、③フォアグラ」とされ、長い間、世界の国々の高級レストランで高額で取引きされてきました。
「仏フォアグラ生産者が、米カリフォルニア州の禁止措置に反発、人道的飼育を主張』
強制給餌が残酷だとして米カリフォルニア州が2012年からフォアグラの販売・生産を禁止している措置に対し、フランスのフォアグラ生産者が、生産は人道的に、すべての規則に従っていると反論している。
この措置は、米国最高裁が先週、フォアグラ農家やシェフの訴えを破棄したことから改めて効力を持つ形となった。フォアグラ販売が判明した場合、最高1000ドル(約11万円)の罰金が課される。
世界のフォアグラの約70%を生産しているフランスでは、農家や生産者らが、「アヒルやガチョウの肝臓を肥大させる過程で苦痛を与えてはおらず、動物たちを適切にあつかっている」として、二重基準だと主張している。
「強制給餌」は、動物の喉に金属製の管を挿入し、自然な状態より多量の穀物を摂取させる方法。これにより肝臓を通常の最大10倍まで肥大させる。
フランスのフォアグラ業界団体幹部は、世界規模で衛生管理規則に合致して自由に取引されている商品を禁止するカリフォルニア州の措置は間違っていると反論。
「米国で販売できなければ他へ行く。今日ではアジアの顧客がわれわれの製品を愛好している。たとえば、日本は先進経済であり、世界第2位のフォアグラ消費国だ」と述べた。
一方、フランスでも有名シェフのアルベール・ルー氏を含む一部シェフはフォアグラに反対の立場を取っており、自身のレストランでの提供を中止している。また、多くのスーパーでも商品を置かないなどの動きが見られる。
2006年から、フォアグラはフランスで「文化・美食遺産」の一つに認定されている。だが、チェコ、デンマーク、フィンランド、ドイツ、英国など一部欧州諸国では生産が禁止されているほか、オーストラリアとアルゼンチンでも類似の禁止措置が取られている。
(記事参考:RETERS(ロイター)・フランス 2019/01/17)
blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木