(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1346)
今日はこれで、(3件目!)のアップですねェ~、少しアップし過ぎかな?
「貿易実務検定試験」の準A級、A級での出題対象である「国際条約」の一つです。
前々号の「コベルコ、五日市物流拠点」の話題の中で、「SOLA条約」、「ISPSコード」と
い言葉が出てきましたが、これは一体?どういう内容なのでしょうか~?
『SOLA条約』
船舶の安全性確保のための規制を定める多国間条約です。
英語での名称が:"The International for the Safety of Life at Sea"であるため、
そのイニシャルに略して
『SOLA条約』と呼ばれています。
もともとは、1912年の”タイタニック号海難事故”を契機として誕生したものですが、その後
改正を度重ね、最終的には2001年のアメリカ同時多発テロ攻撃を受け、2004年7月1日
に
『改正SOLA条約』が発効されています。
その内容は、船舶及び
港湾施設の設備や保安体制の強化・完備です。
具体的には、港湾施設内への立入り制限区域の設定、港湾施設への出入りのチェック、
港湾施設保安計画の策定、港湾施設保安計画責任者の配置などです。
『ISPSコード』とは?
=Ships and Port Facility Security Code (船舶と港湾施設の国際保安コード)
上記の2004年7月1日発効の『改正SOLA条約』を受けて、加盟国が船舶や港湾施設
において守らなけねばならない”国際保安基準”のことです。
以前においては、(波止場)は、日曜ファミリー釣りの絶好の釣り場所でしたが、今は
波止場の全面がフェンスで仕切られ、部外者の立入りが厳しく制限されています。
というのが、”お役所仕事で何事も手を打つのが遅いはずの行政”が、こと『SOLA条約』
については、対応が敏速でした・・・。該当とされる500トン以上の外航船が出入りする
港湾は全国で110を超えるのですが、敏速に立入り禁止フェンスなどの設置が図られて
おり、防犯カメラ等の保安対策上の工事が推進されています。
地理的にはイスラム過激派テロ組織とはあまり関係のなさそうな日本ですが、昨今の
近隣国、密輸入などへの対応もあって、便乗的に早い対応が望まれたのだと思えます。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木