(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1318)
今年=2009年第2四半期(4~6月)に、とりあえずGDP(国民総生産)プラス成長
を後押しした輸出ですが、それが今後も日本経済の回復をけん引していけるかどう
かは、まだまだ疑問が残ります。
輸出は過去数年間にわたり順調にプラス成長を続け、日本経済の成長を支えてきました。
特に2006年後半から2007年にかけて輸入の伸びを上回った時期(貿易黒字)は日本
のGDPが順調に成長を続けていた時期に重なります。
(リーマン・ショック)とタイミングを一にして、2008年10月以来、マイナスに転じている
日本の輸出ですが、今年5月から輸入の減少率こそ上回り始めたものの、、まだ回復
のきざしは見られません。
なお、この間、
日本の輸出における(中国依存度)が益々に高まって
きています。
(輸出金額通関ベース)で日本の輸出の全体に占める割合をみると、
〔米国向け輸出額〕 : 2005年度=22.6% → 17.0%=(2008年度)
〔中国向け輸出額〕 : 2005年度=13.7% → 16.5%=(2008年度)
へと、
(米国と肩を並べる水準)まで拡大しています。
アメリカの経済回復が日本の輸出回復のポイントであることは言うまでもありません
が、
同時に(中国向け輸出を、今後いかに維持拡大できるか?)
大きな注目を必要とする課題です・・・。
(記事ソース:Vizoo 世界の変化を可視化する ”リーマン・ショックから1年”)より、
次回は、
『中国の貿易統計』をアップ予定です。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木