(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1286)
『日・韓・中 泥沼の”三国志”』
造船市場の急激な縮小が止まらない。 英国調査会社(クラークソン・リサーチ社)の
調査では、昨年夏に300隻/月を越えていた世界の造船受注量が、今年1月は、たった
の9隻に落ち込んだ。2月以降は造船首位である韓国の大手も、受注がゼロという異常
事態だ。
今後は、2003年以降に韓国と中国が踏み切った大幅な設備増強が空前の過剰供給
をもたらし、
泥沼の安値受注競争が避けられない。
日本を含む3大造船国は今後、”三国志”の世界のように自らの存亡を賭けた死闘に
突入しそうだ。
「韓国も中国も、(造船不況の恐さ)を知らない。特に韓国はあれほどおおきくした胃袋
を満たす仕事を確保できないであろう。」と、三井造船会長はこう指摘する。
世界首位である「韓国」の造船業界は(現代重工業)、(大宇造船海洋)、(サムスン重工業)
が大手3社であり、「世界の造船”ビッグ・スリー”」でもある。
これら3社は昨年秋の”造船バブル崩壊”後も設備増強を続けている。
2008年の建造能力は、4000万総トンを超える見通し。
3年前まで世界首位を争っていた日本のほぼ2倍だ。 そこに猛烈な受注の減少が襲って
きた。 受注環境の悪化に韓国各社も焦りの色を濃くしている。
(時事深層 09・4/9)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木