(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1201)
毎年の「通関士試験」で、受験生の
(最も苦手!)とする出題に
「輸入商品の所属区分の決定」があります。
(通関実務)の選択式・択一式問題として出題され、昨年からこの部分の問題数が15問と
増加されており、この内、4~5問がこの分野の出題です。
(※) 昨年度の第42回試験では、2時間目試験科目=「関税法等」の択一式・第21問に
「実効関税率表の解釈の通則」が関税定率法問題として出題されており、計)5問の
出題でした。
いずれにしても、「通関実務科目」は、(申告書)と(選択式/択一式)の問題において、
それぞれ規定以上(6割以上)の正解でないと、”合格基準を満たさない”と公表されていま
すので、この分野での出題の全てを不正解とすることは、まず「合格」は望めません・・。
では、なぜ?この「輸入商品の所属区分の決定」が苦手なのか~・・?
←
(それほどたくさんの商品知識を知っているわけがない・・!)
との各受験生からの(即答)がありそうですねェ~、、。
☆ やはり、(常識判断)← : →(法令規定)に違いがあるように、(商品・所属の分類
決定)の判断基準が、(みなさんの”常識的な判断基準”と違う!)のです。
【実効関税率表】とは?
あらゆる輸入貨物を分類し、そのを
”関税率”定めた輸入商品税率表です!
我国では(NACCS番号)も含め、10桁の数字で表記されています。
☆ 10桁の内、6桁までは(HS条約による国際統一区分)です。
商品の所属・区分が、我々日本的な感覚と違うものがある、、。
(例) : 「海水」は、第25類の土石類、石灰、セメントの類に属する。
世界的にみると、(塩)は”岩塩”として山から掘り出すものなのです・・。
また、(調味料)としての使用はわずかで、大半が工業原材料です。
☆ 輸出入=国際貿易での重要度(経済的価値判断)での分類表である。
動物・植物・鉱物図鑑や、単なる商品分類表ではありません。
「貿易=経済:輸入商品の重要度による分類表」なのです。
(例) 少し極端な例ですが、昨年度の「HS条約改正」によって、(その他の物)に
まとめられましたが、改正前、「カエルの足」は実効関税率表において、独立
した所属番号を持っていました、、、。
”フランス料理の食材”として、かなりの貿易量のある「商品」であったのです。
(※) 受験生のみなさんの。”苦手~・・!)とするのは・・・こういうことなのです、、、。
独自な特殊な価値判断による(区分表)を、今までの日常的な製品感覚でとら
ようとする、、←そこに(苦手意識)が発生するのです。
「(物・製品)という分類ではなくて、売買する”商品”の区分表と頭を
切り替えてください。」
今週は、「輸入貨物の所属の決定」・「実効関税率表」に関して、アップを継続予定です。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木