(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (1081)
(関税法施行令第59条の2 第4項・5項)により、我国の(輸出)・(輸入)申告価格は、
「外貨により表示されている価格の本邦通貨への換算は、輸出入申告の日の属する
週の前々週における
(実勢外国為替相場)の週間平均値として税関長が
公示する相場」と規定されています。
この日本の(円)対(外貨)の交換比率(レート)の設定方法である
【変動相場制】も、
① ~1971年8月まで、 [360円/US$]
② ~1973年2月まで、 [308円/US$]
まで
【固定相場制】でした。
① 【固定相場制】 ②【変動相場制】に加えて、意外と知られていないのが、
③ 【管理フロート制】です。
世界的にみると、(為替制度)において実は、【固定相場】や【変動相場制】を採用している国
の方が少数派で、【管理フロート制】の方が多数派なのです。例えば(アジア地域)で
【変動制】なのは(日本・韓国・フィリピン)くらいで、インドネシア・シンガポール・タイ・ベト
ナム・中国・マレーシアなどは【管理フロート制】です。
① 【固定相場制】=特定外貨に対して、一定のレートに固定して通貨の交換を行う。
② 【変動相場制】=市場原理(需要と供給)にまかせることで刻一刻とレートが変動。
③
【管理フロート制】=ある一定の変動幅を決めて、その範囲内なら自由な為替取引を認め
るという制度。
(固定相場)と(変動相場)の中間的な位置にあります。
(※) 常にその変動幅で収まるように、その国の中央銀行によって管理されるものです。
たとえば(中国)の場合には、前日と比べて変動幅が0.5%に収まるよう、中国人民銀行が
介入して為替をコントロールしている。 まさに
(固定と変動の中間的な制度)といえる。
変動幅を固定するため、急激な為替変動の値動きを抑えることができ、レートをゆっくりと上下
調整できるというメリットがある。
つまり、【管理フロート制】の中国に対する:「中国人民元の切り上げ要求!」とは=
(もっと早いスピードで切り上げろ!)という議論であったわけです。
(記事参考 : RECRUIT R25ーJP)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木