(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (1955)
『製粉大手、小麦粉値下げ:(輸入小麦価格 4月14.8%値下げ)』
農林水産省は2月24日、製粉会社に売り渡す輸入小麦価格を今年4月から、主要5銘柄
平均で、現在より14.8%引き下げると発表した。
(小麦価格)は、2007年4月の1.4%(値上げ) 、同年10月の10%(値上げ)
2008年4月の30%(値上げ)、 同年10月の10%(値上げ)
と4期連続で引き上げられたが、国際小麦相場は昨年2月の高値ピークを受けた後は
値下がりに転じている。
日本の輸入小麦は、政府が商社を経由して(一元輸入)し、製粉会社に売り渡す仕組み
になっています。
この(政府小麦売り渡し価格)は、年2回=4月と10月(今後、年3回に)に向こう半年間
の価格が決定される。
【マークアップ】 : 外国産輸入小麦に上乗せされる価格で、国内小麦生産農家保護へ
の補助金制度。
製粉会社は、政府(農林水産省)から輸入小麦の売り渡しを受ける時に、1トン当たり
1万6868円の
マークアップ料を支払う。
2008年4月時の外国産小麦の平均売り渡し価格は1トン当たり:6万9120円。
その内訳は、(買い付け価格):5万0150円、(港湾経費):2102円、マーク
アップ料金:(1万6868円)と、
その4分の1をマークアップ料が占める。
実は、この「マークアップ料」意外にも、輸入小麦に上乗せされているお金があり
ます。
製粉会社が農水省から輸入小麦を買う時、1トン当たり1530円の「拠出金」を前払い
しなくてはならない。
その内訳は、(契約生産奨励金):1100円、(麦取引円滑対策事業費):300円、
(構造改革事業費):130円
この総額は年間:約85億円で、農林水産省の外郭団体である(財)製粉振興会→
(社)全国米麦改良協会に流れています。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木