(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (1025)
(金融不安)、(経済危機)は、【基幹素材産業】である鉄鋼業を大幅な減産に陥れた。
① 「金融=Kinnyu」 : 新興国の自国通貨安・輸入抑制による輸出不振
② 「建築=Kenchiku」 : 改正建築基準法、鋼材高と住宅市場の不況
③ 「車 =Kuruma」 : ガソリン価格が戻っても、新車販売は伸びない、、。
④ 「家電=Kaden」 : 消費者の高額商品の買い控え、、。
【2008年度の日本鉄鋼各社の減産幅】
○ 「新日本製鉄」 : 500万トン
○ 「JFEステール」 : 400万トン
○ 「住友金属工業」 : 50万トン
○ 「神戸製鋼所」 : 60万トン
○ 「日新製鋼」 : 20万トン
国内製鉄最大手の「新日本製鉄」が、鉄鋼製品の原料となる粗鋼の生産を、前年同期比で
30%減の500万トン程度減らすことがわかった。 減産幅は1970年の発足以来の最大で
具体的には、同社大分製鉄所の高炉1基を2月から休止するのに続き、千葉県の高炉でも
3基ある高炉の内、1基を休止させる方針である。
(金融不安)による輸出不振、世界的な(建築不況)、自動車・家電など幅広い業種で減産
が拡大しているためで、世界的な景気悪化の影響が(基幹素材産業)にも押し寄せて来た。
国内第2位の鉄鋼メーカーである「JFEスチール」も前年度比:400万トンの減産を決めて
おり、国内大手鉄鋼メーカーの合計減産幅は、計1000万トンを超える・・・。
☆日本の鉄鋼メーカーは、自動車や家電製品向けの(特殊高品質薄鋼板)を代表として、
その(高品質)と(高い技術力)で追従する新興国を引き離していたが、高級鋼材を使用す
する高級自動車や家電製品が売れない現状において、
(過去の成功体験にこだわっている余裕は残されていない・・・)
「参考」:【新日本製鉄】は、1970年に(旧八幡製鉄)と(旧富士製鉄)が合併して発足。
これまでの最大の減産は、1975年の(第1次石油ショック)時に記録した前年
比:460万トンの減産で、今回はこれを上回る減産規模である。
(ソース:NIKKEI 商品コラム)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木