(貿易おもだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (1007)
『北極で資源争奪戦・大国の摩擦、先住民を翻弄』
北極の資源争奪戦が激化している。
温暖化で北極圏の氷が解け、採掘や輸送が
しやすくなったからだ。 温暖化に悩む先住民達は、開発の是非という新たな問題にも直面し
ている。
「永久氷結で通行不能だった念願の近道が開いた」。
欧州宇宙機関の昨年9月の発表が世界の注目を集めた。
大西洋から北極海を抜けて太平洋に至る「北西航路」が、氷に拒まれずに航行可能になった
ことが衛星観測で確認された。
日本~ニューヨーク間がパナマ運河経由より数千キロ短縮できる夢の航路で、
8月11日から約5週間、氷がなくなった。
☆
北極の海底は(天然資源の宝庫)だ。世界の埋蔵量の約1割の石油や天然
ガスが眠るとの推計もある。 北西航路が開けば、開発や輸送も進めやすい。
○まず、(ロシア)が動いた。 07年8月、潜水艦を北極点直下に潜行させ、海底にチタン製
の国旗を立てた。ロシアは「北極点は自国の大陸棚にある」と開発権を主張。
他国も黙って眺めてはいない
○米国は「北極圏は新たな監視エリア」として、アラスカ州に沿岸警備隊の基地新設を計画
○カナダは、「北西航路は、国内航路だ」として、管理権を主張
活発化する各国の動きについて、アラスカ州バローに住む先住民の一人は、苦々しそうに
言った。「地球温暖化が進んでからさ。この夏は見たことも無い国の船が行きかってた。」
(毎日新聞・マイエコニュースより)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木