(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (1002)
「NACCS」や「Cupes」と言った(税関手続きの電子化)、各主要港の多くの
コンテナをみると、まるで「日本が、アジアの中で貿易・通関の最先端国」との(錯覚!)を
感じるようですが、見方によっては、(アジアの孤島)にも成りかねないほど、各分野で立ち
遅れています・・・。
『シンガポール』
「シンガポール港」
シンガポール港は、コンテナ取扱個数、取扱貨物総重量のいずれの尺度において
も
”世界最大の港湾”である。
コンテナの取扱個数でみると、シンガポール港は日本の上位4港(東京、横浜、神戸、名古屋)
合計の更に2倍程度の規模を持つ。
☆ そして、この膨大な貿易貨物物流を情報システム面から捌いているのが、シンガポール
の電子通関システムである
”Trandenet”や、港湾当局と入出港する船舶を結んで、
入出港、補給関係の連絡を行う
”Portnet"等の電子システムが先行している。
”Trendenet"は1989年1月に運用を開始して以来順調な発展を遂げ、その成功談は
Harvard Business Schoolのケースとして書かれたほどである。
利用者は端末を通じて、輸出入貨物の数量、金額、HSコード、搭載船舶名等を入力する
と、わずか(数分~)で通関許可証(Custom Clearance Permit)が返信されてくる。
それをプリントアウトして税関に提出すれば、(通関手続き)は終了する。
シンガポールは基本的に(自由貿易港)であるから関税が賦課される品目は自動車、酒、
煙草などの一部の品目に限定されている。
このため、「
関税評価に関する添付書類」の必要性はほとんどない。
(検疫)の必要な物品、
武器や危険物のような特別の許可を必要と
する物品はHSコードによって判別され、ネットワークを介して政府内部の担当部局に
データが転送されて、必要とあれば追加データの入力が請求される。
端末を通じてこれらの問い合わせに順番に応対していけば、輸出入許可証が返信されて
くる仕組みだ。
☆ なお、関税が賦課されない品目がほとんどと言えども、(再輸出品)以外の輸入品には
3%の
消費税(GST=Goods and Service TAX)が賦課される。
(記事ソース:http://nagaokaut.ac.jp)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木