(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (822)
「通関士試験」は、
(非常にクセのある試験問題である。)と書きました。
簡単すぎる例かもわかりませんが、次の過去問があります。
『貨物を外国貿易船に積込んだ状態で輸入申告しようとする場合には、当該外国
貿易船の入港届けが税関に提出された後であれば、いつでも輸入申告できる。』
この問題の内容は(×)誤りなのですが、(二つのポイント)があります。
① 「貨物を外国貿易船に積込んだ状態での輸入申告」
(関税法第69条の2:輸入申告の時期、その(例外規定:関税法施行令第59条の3)
【本船扱い】という語句が、このような具体的な表現に変えて出題。
② 「外国貿易船の(入港届け)の税関長への提出後、」
(入港届け)は誤りであり、
「積荷目録」が正解ですよね。
この(一字一句の間違い!)での出題が、出題の(クセ)の一つです。
(※) この場合、「入港届け」ではなくて、
何故?「積荷目録」の税関長への提出後でないと、【本船扱い】は認められないのか?
それが理解できれば、本試験において(問題全体の表現は全体として、正しいと誤解を
生じさせる内容を書いてあったとしても、(一字一句の誤り)=「入港届け」←
「積荷目録」
の誤りを見落とすことは無くなってくるのです・・・。
☆「通関士」は、(法令)を暗記している専門家ではありません。
「通関士」は、(法令規定)を正確に・敏速に処理できる実務専門家なのです。
『通関士試験』が求めるポイントは、その点なのです!
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木