(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (765)
長い(貿易)の歴史の中で、
「荷為替手形」 と呼ばれる決済方法が一般的でした。
これは、(
逆為替)と呼ばれるように、輸出貨物代金を受け取るべき輸出者がその
債権書を売る。という手段で貨物代金を回収するというものです。
(荷為替手形決済)に、輸入者国側の銀行による「信用状」がある場合は、
原則として輸出国側の銀行は輸出者の振り出した(荷為替手形)を
買い取ります。
「買い取り」という言葉ですが、実質的には(信用状の保証による
立て替え前払い)です。
すると、(買取り)時に、輸出者には貨物代金を(前払い)し、その後で買取った(荷為替手形)
を輸入国側の信用状発行銀行に送付・立替金の請求を行なうことになります。
つまり、(買取り銀行)にとっては、 [買取り]←→[入金]の間の時間差が生じます。
この間の(立替金期間貸し出し金利)が=
『メール期間金利』と呼ばれるものなの
です。
ですから、輸出者の輸出貨物代金を(荷為替手形)として買取る買取銀行は、
当日の[TTB相場]から、発生した(メール期間金利)を差し引いたTTBより安い円価で買取ます。
これが
[アットサイト・レート](At sight Rate)=一覧払い輸出手形買相場と呼ば
れるものです。
同様な理由により、(信用状有り・荷為替手形決済)の場合に、輸入者が円価で決済する
輸入貨物代金の外国為替レートは、当日の[TTS相場]に、発生した(メール機関金利)を
加算したTTSレートより高い価格で決済することになります。
これが
「アクセプタンス・レート(Acceptance Rate)=一覧払輸入決済相場)」
と呼ばれるものです。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木